AI(人工知能)が発達しても活躍できる仕事は?
デザイナー・クリエイター系が上位
AI(人工知能)が発達しても活躍できる仕事は?――。ペン&タッチタブレットなど各種デジタルインターフェース機器のグローバルリーダーである株式会社ワコムが、デジタル社会が進んだ時代の「職業に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。
(調査は昨年9月中旬、東名阪在住で小学生、中学生の子供を持つ30歳から50歳までの親540名が対象)
今後10年間で生き残る職種に「デザイナー・クリエイター系」が上位
今後10年間でAI(人工知能)やRPA(ロボットによる業務自動化)などで業務が自動化されても、生き残る職種を尋ねたところ、「医療・介護系」(55.2%)、「研究・教育系」(47.4%)に次ぐ3位に「デザイナー・クリエイター系」(40.0%)がランクインした。
「デザイナー・クリエイター系」の仕事が残ると考える理由を尋ねたところ、「芸術的センスが必要な仕事だから」(72.7%)、が最も多い。次いで、「何もないところから新しいものを生み出す発想力が求められる仕事だから」(46.8%)、「決められた仕事を行うのではなく、仕事を作る立場だから」(42.1%)という結果になった。
今後活躍する職種に「ゲームクリエイター」、「デザイナー」などが上位
生き残るだけではなく、今後、活躍できるであろう職業を尋ねたところ、答えが少し違ってきた。「ITエンジニア・プログラマー(51.9%)」、「ゲームクリエイター(32.8%)」、「エンジニア(30.6%)」、「デザイナー(28.7%)」と、クリエイティブ系の職業が上位に並んだ。
ゲームクリエーター、デザイナーが生き残る職業であり、活躍できる職業でもあると評価された点は注目すべきだ。
「子どもに身につけさせたいスキル」として「発想力(想像力)」(63.1%)が1位に
子どもに身につけさせたいスキルについて尋ねたところ、「発想力(想像力)」(63.1%)、次いで「チャレンジ精神」(45.7%)、「協調性」(42.8%)という結果になった。
親が「子どもになって欲しい職業」、1位「医師・看護師」、2位「会社員」、3位「公務員」
子どもになって欲しい職業について尋ねたところ、「医師・看護師(33.7%)」、「会社員(32.4%)」、「公務員(28.9%)」などが上位を占めました。「デザイナー(8.0%)」、「ゲームクリエイター(3.9%)」とクリエイティブ系の職業は下位となり、「デジタル社会がさらに進んでいく中で、活躍するであろう職業」とは、逆の結果。理想と現実のジレンマを抱える親の気持ちが浮き彫りになった格好だ。
ワコムでは、「子どもになって欲しい職業で上位の会社員として企業に所属して安定した労働環境の中で活躍するクリエイターも多く、今後さらにデジタル化が進むなかでクリエイター系の職業の人気が高まりそうだ」と分析している。
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