ネットの学校「N高等学校」の中等部が機械学習で無人レジを制作へ

学校法人角川ドワンゴ学園の「N中等部」は1月20日から、AI(人工知能)の概念を理解する学びと、“AIレジ”という機械学習を用いた無人レジの制作を体験的に学ぶプログラムを開始する。21世紀の不確実な社会をよりよく生きていく力を育むため、若年層の時代から機械学習・AIに触れ、実体験を通して直に学ぶ機会を創出するのが目的だ。


約1か月間、N中等部で効果実証を実施したのち、本プログラムの授業スライドや授業運営マニュアルを経済産業省のSTEAMライブラリー上で公開する予定だ。

このプロジェクトは、角川ドワンゴ学園と、小学校から大学まで様々な教育機関にAI教育支援サービスを提供する株式会社グルーヴノーツ、ワークショップデザインの手法を用いた集団の課題解決を専門とする株式会社ミミクリデザインが協同し、行うものだ。

角川ドワンゴ学園は、“ネットの高校”である「N高等学校」が知られていて、現在12,000名以上の生徒が全国で学んでいる。同学園は2019年4月に21世紀型スキル学習・プロジェクト学習・プログラミングなどを学ぶN中等部をスタートさせ、300名弱の生徒が学んでいる。

その角川ドワンゴ学園が力を入れているのが、経済産業省が推進する「未来の学校」の実証事業だ。

まず、2018年に実証事業が採択され、ミミクリデザインと協同で、中高生を対象とした情動スキル、協同スキル、思考スキルや、課題解決、価値創造に取り組む「21世紀型スキルプログラム」の開発と効果実証を進めた。N高等学校の生徒に対し約100時間に及ぶワークショップや地方でのスタディツアーなどを行った実践型の実証事業だった。

 

2018年度に開発されたプログラムは、2019年4月にスタートしたN中等部が採用。通年で行われる50分授業にカリキュラムとして導入した。自己認識や情動対処、他者との協同、思考スキルなどの「基礎プログラムスキルの習得」を目的に取り組んでいる。

出所:角川ドワンゴ学園ニュースリリースから

1月20日から始まる「機械学習を活用した課題解決スキル育成プログラム」の授業テーマは下記の通り。

【日時】

<グルーヴノーツとの共同講義>

1月20日(月)「AIについて学ぼう」

1月22日(水)「画像認識に挑戦しよう」

1月24日(金)「社会でどのようにAIが使われているのか」

1月27日(月)「人物判定ソフトを作ろう」

1月29日(水)「AIレジを作ろう」

1月31日(金)「AIをどう使えるかを考えよう」

<ミミクリデザインとの共同講義>

2月3日(月)「課題の発見」

2月5日(水)「ターゲットと課題の設定」

2月7日(金)「インスピレーション」

2月10日(月)「アイディエーション」

2月12日(水)「プレゼンテーション」

2月14日(金)「まとめ・振り返り」

記事の出所

https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/9678.html