株式会社 学研ホールディングスの調査・研究機関である学研教育総合研究所は、全国の満4~6歳の幼児、小学1~6年の小学生とその保護者を対象に日常生活や学習に関するアンケート調査を行い、その結果を『幼児白書』『小学生白書』として公開した。
その中でSTEAM教育にまつわる注目すべき結果が出ている。
6割がプログラミング教育を就学前に「学ばせたい」
2020年度から小学校でプログラミング教育が導入されるのに先立ち、満4~6歳の小学校入学前の幼児の保護者を対象に、入学前に子どもにプログラミング教育をさせたいかを尋ねた。その結果、「させたい」(11.9%)・「どちらかといえばさせたい」(47.9%)が合計で59.8%にのぼった。
「させたくない」(18.1%)・「どちらかといえばさせたくない」(22.1%)は、合計で40.2%となり、「させたい」保護者が約20%多い結果となった。今後、小学校でのプログラミング教育が実際に行われるようになれば、親の認知度がさらに高まり、幼稚園や保育園段階からプログラミング教育を事前にやっておいたほうがいいという意見は増えそうだ。
STEAM教育、「知っている」は3.3%
STEAM教育についてはどうか。
小学校でのプログラミング教育もSTEAM教育の一つ。実際のところ、幼児の保護者にはどの程度認知されているのだろうか。
結果を見ると、「どのようなものか知っている」が3.3%、「言葉を聞いたことはある」が12.9%となり、「知らない」と答えた保護者が8割に上った。
同様の質問をした『小学生白書』(2018年9月調査)では、「知っている」が5.8%、「言葉を聞いたことはある」が13.8%であり、幼児の保護者と小学生の保護者の認知度には大差がないことが分かる。
アメリカではSTEAM教育が公立学校でも普及しているが、国内では認知度が低いのが現状。詰め込み教育よりも知的探究心を求める21世紀型の教育は世界的にも出遅れている日本の実態が浮かび上がった。
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